2番に最強打者論

heyyyyyy.

どうも。ここまでセイバーメトリクスの代表的な指標となるものを

いくつかご紹介してきましたが、

今日は少し違った感じの話を。

セイバーメトリクスにも関係があるお話。

打順についてです。

 

野球界ではずっとチームで一番良い打者は4番にっていうのが常識でした。

なんでかっていうと、1〜3番までの打者が出塁していれば、

チャンスで4番に打席が回るからです。

もしうまいこといけば、ノーアウト満塁って場面が

初回から4番には回ってきます。

でも最近、メジャーリーグではチームで一番良い打者が2番ってことが

よくあるんです。

例えば先日108年ぶりの世界一に輝いたシカゴ・カブス

チームの主砲であるクリス・ブライアントを、

ロサンゼルス・エンジェルスは現役最高選手の呼び声も高いマイク・トラウトを、

デトロイト・タイガースはミゲル・カブレラ

トロント・ブルージェイズはジョシュ・ドナルドソンを

2番打者として起用していた。

2番には小技のうまい器用な選手というのが常識の日本では

ちょっと驚いてしまう人も多い起用法かもしれません。

なぜこんなことが起こっているのか。

それにはセイバーメトリクスが関係しています。

セイバーメトリクスを元にチームの選手を分析し、

あらゆる打順のパターンでコンピューターの中で1シーズンを戦わせると、

2番にチームで最も優れた打者を置いたときが最も得点が多くなったというのです。

理由は一言で言うと4番よりも多く打順が回ってくるから。

なら1番が最も多く打席に立つんだから1番の方がって思われるかもしれませんが、

1番にすると第1打席はかならずランナーなしの状態で回ってくることになってしまいます。

MLBは年間162試合あるので、162打席は無条件でランナーなしになります。

なので、1番にはチームで最も出塁率の高い選手を置き、

1回でも多くチーム最強打者にランナーがいる場面で打席が回ってくるようにした結果が、

2番最強論なんですね。

これはもしかしたらMLBやプロだけじゃなく、

アマチュアでも使える良い作戦になるかもしれませんね。

 

see ya.